オールバーズ(allbirds)ってスニーカーが近年話題になっていますね。
なんでも、米『TIME』誌が「世界一履きやすい靴」として紹介したとかなんとか。
メリノウールやユーカリの樹皮、サトウキビといった天然素材から作られていて、リサイクル可能な地球に優しいスニーカーですよてワケ。
その他にも、やれオバマ元大統領も履いているとか、やれレオナルド・ディカプリオも出資したとか、Google創業者も激ハマりとか、話題に事欠かないallbirdsのスニーカーです。
はー、意識高くて結構なこって!
やれやれ、ですよ。
じゃあ…買いますね。
開封レビュー
2020年1月に原宿でオープンした国内実店舗第1号店で購入してきました。原宿駅の目の前。
ちなみに2021年6月には丸の内で2号店がオープンするそうです。
さすがサステナビリティを掲げる企業だけあって、レシートは会計時に登録するメールアドレス宛に送られてくる仕様でした。
ミニマルで美しいスリッポンタイプ
オールバーズの商品にはスニーカー・ランニングシューズ・スリップオン・デッキシューズの4つ商品がありますが、僕が選んだのはスリッポンタイプの『ウールラウンジャー』です。
カラーは定番色のグレーをチョイス。
商品名 | Wool Loungers(ウールラウンジャー) |
カラー | Natural Grey (Dark Grey Sole) |
サイズ | JP 28 |
重さ | 260g |
値段 | 12,500円 |
スニーカーではなくスリッポンを選んだ理由ですが、暖かくなってきたこれからの季節、サッパリ軽く軽快な足元にしたいという気持ちがありました。
僕が現在持っているスニーカーはNIKEの『エアマックス90 エッセンシャルブラック』というスニーカーなのですが、ハイテクスニーカーでゴツい上に真っ黒なのでめちゃくちゃ重苦しくて暑苦しいんですよね。
これなんですけど。
秋冬ならそれでもいいのですが、せっかく暖かくなってきてワクワクしてくる気持ちに黒くて重苦しいスニーカーが水を差してくるんですよ。
対してこのスリッポンはスニーカータイプよりもミニマルデザインで軽く美しく、サッと履いてもサマになる感じが気に入りました。
カラーをグレーにしたのは、白系は汚れが気になってストレスが溜まるのと、アッパーとソールの色が合っていた方が見た目シンプルできれいと思ったからです。
ウール素材を選んだ理由
僕が選んだウール素材のものはアッパーにモフモフのメリノウールが使われてるのですが、一方ウール素材とは別に、アッパーにユーカリの木を使用した『ツリーラウンジャー』という商品もあります。
allbirds公式HPより
ツリーラウンジャーはより通気性に優れいて見た目も軽やか。
主に春夏での使用に向いています。
先ほど「足元を軽くしたいんっすよね~」なんて分かったようなことをのたまいましたが、それであれば恐らくツリーラウンジャーの方が適しています。
それでも敢えてウールラウンジャーを選んだ理由としては
ガチで暑くなってきたら結局サンダル履いちゃう
からです。
通気性に優れているといっても、所詮はスニーカー。涼しさでサンダルには叶いません。
僕は6月中旬くらいから「サンダル期」に移行するので、それくらいまでであればウール素材でも踝を出してスリッポンを履けば十分涼し気に見えるだろうと踏んだ次第。
ウール素材でも普通のスニーカーに比べれば通気性は優れているようですしね。
それよりも秋冬の寒い時期でも暖かく履けるウールの方が、年間通して活躍してくれるだろうと考えています。
ソールは平坦で街歩き用?
サトウキビから作られているというソール部分、厚さは普通のスニーカーと同程度ありますが、割と平坦です。
悪路をゴリゴリ歩くというよりは、あくまで街歩き用といった印象ですね。
その分、このソールとにかく軽いです。
ローテクスニーカーにしてはクッション性もそこそこ感じます。
履いてみた感想
履き心地
いきなり36歳のおじさんの生足首をご覧に入れてしまい大変申し訳ない。
第一印象としてはとにかく軽い!
まるで素足のような軽さと柔軟性というのは、あながち嘘じゃないと思いました。
クッション性も思ったよりあります。
メリノウールの生地がふんわりと足を包んでくれて、新品の靴でよくあるような、足と靴が馴染まず痛くなるようなこともありません。
サイズ感
サイズ感については少し注意が必要と感じました。
僕は普段26cmもしくは26.5cmのスニーカーを履くことが多いですが、オールバーズについては28cmを購入しています。
オールバーズの靴のサイズは1cm刻みのため、店頭で26cm・27cm・28cmを試してみた結果、以下のような感想を持ちました。
26cm | キツキツで無理 |
27cm | 若干キツめ |
28cm | ジャスト |
上記は店頭で試着した際の印象ですが、試着ですので当然靴下を着用したうえで履いた際の印象です。
試着時にジャストだった28cmですが、購入後に「裸足」で履いてみるとかなり緩く、かかとが若干パカパカします。
オールバーズに限ったことではないと思いますが、裸足で履くのと靴下ありで履くのとでは、だいぶ印象が変わります。
オールバーズは「裸足でも履ける」スニーカーとして紹介されていることも多いので、自分が「裸足で履く」のか「靴下ありで履く」のか、どちらがメインになるのか想定したうえでサイズを選ぶのが良いと思います。
上記の目安はあくまで参考程度にしてくださいね。
もちろん実店舗で試すのがいちばんです。
とは言っても、まだまだ都心部にしか店舗がないので、なかなか難しいところですよね。
ちなみに僕のオールバーズの使い方は「ガチ夏には履かないけれど春秋冬に履きたい」という運用を想定しているので「靴下あり」のサイズ選びで問題ないです。
1日歩いてみた感想
と、いうことでオールバーズを履いて一日歩いてみました。
5月上旬、気温は25°でした。
- 素材が柔らかいので着脱がすごく楽、履き心地よし
- 思ったより通気性も良く蒸れない
- 色はグレーだけど陽に当たると意外と明るいグレーで、くるぶしを出して履けば思ったより春感が出て満足
- 歩き心地は正直ハイテクスニーカーやウォーキングシューズには劣る。それでも普通のローテクスニーカー(コンバースとか)よりは快適
- 長時間の歩行になると高機能シューズとの機能差を顕著に感じて疲れてくる。あくまで軽い街歩き用といった印象
長時間・長距離の歩行や悪路での使用といった悪条件でさえなければ、非常に良いシューズだと思いました。
- サッと履ける
- カジュアルでもキレイ目でも履けて、服装を選ばない
- オシャレな街で履いていても浮かない
など、「世界一履きやすい靴」という評価は履き心地や歩行感のことを言っているのではなくて、日常使いにおいて場所を選ばずいつでも何処へでも履いていける汎用性の高さのことを「履きやすい」と表現しているのでは?と感じました。
だって正直歩きやすさだけで言ったら僕の愛用ウォーキングシューズ『ジャングルモック』の方がイケてるもん。
これ。最強のウォーキングシューズ。
長時間歩いていても疲れないし、ほんと好き。
でも、ですよ。
このジャングルモックを履いてオシャレなアーバンシティのオシャレカフェに行けますかって言われたら「それはちょっと…」ってなりませんか。
女性の立場から見て、彼氏が初デートにジャングルモック履いてきたら「え…っ?」ってなりませんか?
ユーザーも多いと思うのであまり大きな声では言えませんが、
ジャングルモックってダサくないですか??
見た目のダサさと引き換えに絶大なウォーキング性能を得ているわけですよ。【制約と誓約】ですね。
一方、オールバーズのいいところは「オシャレさ」と「快適さ」をちょうどいいバランスで両立させているところだと思います。
場所・時・シチュエーション、そのすべてを問わず履いていけるシューズ。
それが【世界一履きやすい靴】オールバーズの正体なんじゃないでしょうか。
えっ…?