ブログやSNSを眺めていると、まだ小さいお子さんを育てながらもバチバチに資産運用されているご家庭もあって、すごい胆力だなと感心してしまいます。
僕たち夫婦には子供がおらず作る気もないのですが、仮に小学生の子供がいたとしたら今と同じように投資をすることは100%無理でしょうね…。
今でこそ本ブログでは
「僕!資産運用がんばってます!」
みたいな書きぶりをしていますが、そんなことができているのは結局『我が家がDINKsだから』という部分が大きいです。
子どもがいたら「余裕資金」なんてあるのか?
『投資は余裕資金でやれ』
この言葉は僕がもう認知症になって愛する妻の顔を忘れてしまったとしても覚えていたい言葉なんですけど、個人的には「余裕資金」=「使う予定のないお金」という解釈でいます。
「使う予定のないお金」とは今後数年、数十年スパンで使う予定がないという認識です。
子供がいたらお金使う予定めっちゃあるじゃないですか?
「いやいや、子供の学費とか教育費は別途貯金してますよ」
って話かもしれないですけど、子供の可能性は無限大っていうじゃないですか?
- 幼稚園から大学まで私立フルコースになるかもしれない
- 医学部に入ることになって莫大な学費が掛かるかもしれない
- なんなら浪人するかもしれない
- 重い病にかかって莫大な治療費がかかるかもしれない
- ニートになってタダ飯喰らいになるかもしれない
- 会社クビになってこどおじになり年金まで食い尽くされるかもしれない
- 上記その他の可能性が我が子の数だけ存在する
学校の公立私立はある程度コントロールできるかもしれませんが、それ以上に親がコントロールできない、先が見通せない、予想ができないことばかり。
「いやいや、いざとなったら株売却しますわ。その時のための資産運用ですから」
って話かもしれないですけど、その時に大暴落きてたらホンマに売れんのか?って話で、いや子供のためなら売らざるを得ないんですけど、子供が幼稚園児とか小学生とか、まだ親の資産運用期間が短い間にその「いざ」が来てしまったらかえって損する可能性もあるぞと。
しかもその「いざ」は今後も立て続けに来るかもしれないぞと。
そんなことを考えてしまうと、子育てをしながら積極的に資産運用をするだけの胆力は僕にはないなぁ…と思ってしまうわけです。
つみたてNISAくらいはするかもしれませんが、それ以上の投資は無理かも。
夫婦そろって株式投資するのも怖い
あと、我が家と同じDINKs家庭でも「夫婦二人で株式投資してます!入金力アゲてこ!?パワーカップルウェイ!」みたいな方々も見かけるのですが、それも僕はちょっと怖くて出来ない…。
運用リスクは僕が取るので、妻には貯金や安全資産で堅実に守りを固めて欲しいタイプです。逆でもいいですけど。
なんかこう、お互いの背中を預けている感じが…なんかこう、いいじゃないっすか。
投資と貯金のバランスを考えていれば夫婦二人で株式投資しても別にいいとは思うんですけど、大暴落が来た時に二人そろって精神的ダメージが入るのがキツい。
いくら安全資産を確保していたって、40%も50%も下がったらキツイもんはキツイのが人間。
「夫婦で励まし合って乗り切ろう」なんて精神状態でいられるか分からないし、それが原因で不仲になったら最悪。
配偶者を”説得”する違和感
逆に、最近よく「投資に理解がなかった夫(妻)を“説得”して投資を開始しました(させました)!」って話も聞くんですけど、これもどうなんでしょうね。
仮に直近の上昇相場で一度説得できたとしても、今後下落相場が本格化した際にどういう反応をされるのか…。
15年間運用している僕だってリーマンやコロナ級の大暴落がくれば心穏やかでいるのは難しいのに、これ初心者に説得された超初心者が半ば強制的に投資を開始してるんですよねぇ?
「だから最初から反対だったんだ!」
とか言って狼狽売りして損するのが目に見えてる気がします。
損するわ夫婦仲悪くなるわ、最悪じゃないですか。
「いや、説得はされたけど最終的に判断したのは自分だから」
なんてオトナな返しをしてくれる人格者もいるでしょうが、本心はどうでしょうね?
僕が資産運用を続けられる理由
そんなビビりな僕が15年間運用を続けられている理由としては、やはりDINKsであること、そして妻の存在が大きいと感じています。
- 子育て費用がかからない
- 大きな支出を伴うライフイベントがほぼ残ってない
- 夫婦がお互い経済的に自立していて、いざとなったら助け合える
- 妻の貯金が3,000万以上ある
- 住宅ローンは残っているがマンション価格が購入時より2,000万以上値上がりしてるので今のところ心配してない
これらの理由がそろっているからこそ、僕は思い切って資産運用に励むことができています。
でないと投資なんて無理。
何よりも妻。妻のおかげです。
妻がせっせと貯金してくれたキャッシュ(とゴールド少々)で僕の背中を守ってくれているおかげです。
仮に僕の今の全資産4,200万のうち80%を株式に振り向けたとしても、世帯全体としてはリスク資産と無リスク資産が半々、いわゆるカウチポテトポートフォリオってやつですね。
将来的には株式の割合の方が増えていくでしょうが、これだけ現金があれば暴落への備えとして十分です。
冒頭で話したように本ブログでは
「僕!資産運用がんばってます!」
みたいに書いていますが、それも妻の支えがあってこそ。
確かに妻は最近流行りのS&P500や全世界株に投資しているわけではありませんが、キャッシュという資産を担ってくれている大切な運用パートナーです。
精神的な面においても、直近だとコロナショックがあったときも妻は「私貯金たくさんあるから大丈夫だよ」と支えてくれました(さすがに3,000万もあるとは当時知りませんでしたが…)。
約8年前、僕が前職の激務で身体を壊した時も「私貯金たくさんあるから辞めても大丈夫だよ」と支えてくれました。
男前過ぎませんか?大好き。
妻の意見を尊重しながら自分のアセットアロケーションを調整していきたい
妻は少し金(ゴールド)投資しているくらいで、株での運用には全く興味がありません。
僕はそれでもいいと思っていますしそもそも妻が稼いだお金なので、夫婦であろうが僕がどうこう言う筋合いはないと思っています。
(債権でも買えばいいのにと思っていた時期もありますが、金利1.6%の共済貯金にブッこんでいるとのことでした。)
まぁ、こう考えられるのも子供がいないからかもしれません。
もし今後、妻がいきなり「バチバチに株式投資してぇ」とか言い出すことがあっても止めることはないです。
その時には世帯全体の投資状況を見ながら、自分のリスク資産を安全資産に振り替えるなど、こっちのアセットアロケーションを調整していければいいかな。
妻が株式に興味を持つことは一生ないと思いますが…。
資産形成においても一番のパートナーになれたら最高です!!
結局何が言いたいかっていうと…僕は妻がいないと何もできないジャリボーイだしやっぱり僕の妻は最高にカッコイイってこと。