最近、金(ゴールド)価格が再び上昇していますね!
3月の直近底値圏で金投資を始めた妻、なかなか投資センスがあるかもしれません。
さて、僕も金ETFの積み立てをしているのですが、実は現物の金も少し保有しています。
10gのインゴット×3枚。
コストや管理のリスクも考えると、金はETFで積み立てていくのがベターな方法だと思っていますが、僕がこうして現物の金を保有することになった思い出話をしていきたいと思います。
最強の『お守り』
僕は大学入学と同時に都内で一人暮らしを始めました。
もう18年も昔の話です。
それまでは実家で祖父母を含めた家族で住んでいたので、家を出る際はずいぶん寂しかったのを覚えています。
いよいよ引っ越しとなったとき、おばあちゃんが「お守りみたいなもんだから、持っていきな」と言って渡してくれたのがこの『金のインゴット』でした。
お守り代わりに金のインゴット渡してくるおばあちゃん、めちゃくちゃクールじゃないですか?
これ以上実用的な「お守り」、ないですよ。
これが高度経済成長期からバブルまで駆け抜けた者のセンスかぁ、と正直憧れます。
もしこれが『おばあちゃんが夜なべして縫ってくれた手作りのお守り』とか『少ない年金を工面して用意してくれたクシャクシャの一万円札』とかだったら切なくて僕は泣いていました。
『「本当に困ったときはこのお守りの封を開けなさい」と言われてお守りを渡された僕。数十年後、事業に失敗し、人に裏切られ、無一文になり、人生に絶望し死を覚悟した僕は、昔おばあちゃんからもらったお守りのことを思い出す。お守りを開けてみると…なんとそこには金のインゴットが入っていた…』
みたいなドラマチックな展開もいいですけどね。
実際はジップロックみたいな透明な袋に雑に入っていて中身スケスケでした。
こういう細かいこと気にしないところもね、ウチのおばあちゃんカッケェなあ!と思うわけです。
お小遣い ではなく実物資産をくれた祖父母
金のインゴットもらった、というと他にも色々もらっていそうですが意外とそうでもなく。
僕は祖父母からお小遣いやプレゼントをもらった記憶はほとんどありません。
その代わり、おじいちゃんからは『先祖代々伝わる土地』を。
おばあちゃんからは『お守り代わりの金』を譲ってもらいました。
まぁ『先祖代々伝わる土地』は安値で早々に売っぱらいましたが…
それでも、「何か有効活用する方法はあるか」「少しでも有利に売るにはどうしたらいいのか」など、この土地を通して学んだことはたくさんありました。
何より、「自分の不動産の売却」という経験ができたことはお金には代えがたいことです。
もちろん不動産業界にいたので土地の売買は何度もしてきましたが、仕事で売るのと自分の土地を売るのとでは、やはり違います。
この金のインゴットについても同じです。
少量ではありますが実際に金を手にすることで初めて、金価格の相場に興味を持つきっかけになりました。
以来、今でも勉強をしながら金に投資をしています。
僕の祖父母は使ってなくなるだけのお小遣いはくれませんでしたが、二人がくれた「資産」は僕の資産形成、投資人生に大きな影響を与えてくれました。
心から感謝しています。
おじいちゃんは亡くなってしまったんだけど、おばあちゃんはめちゃくちゃ元気!
80歳過ぎてるんだけど、コロナ前は海外旅行も年1くらい行ってて本当にカッケェ憧れのおばあちゃんなんだ。コロナが収まったら早く会いたいなぁ。