タバコ吸わない・お酒飲まない・風俗行かない・ギャンブルしない
そんな低燃費系優良物件を自称する僕ですが、人生で2年間だけ、よくパチンコに行っていた時期があります。
その2年間での戦績はトータルで80万円以上の負けという散々なもので、今でも「パチンコなんかしていなければ今頃もっと資産を築けていたのになぁ…」と思うこともあります。
社会人1年目、仕事よりパチンコを教えられる
僕が初めてパチンコに触れたのは社会人1年目のとき。
僕のOJT担当だった先輩はかなりのパチンコ好きで、新人の僕も強制的に一緒にパチンコを打ちに行くようになりました。
最初はそれが嫌で嫌で。
財布の中身が空になっても「近くにATMあるから下ろしてこいや!」と言われ、通帳の中身が空になっても「まだキャッシングがあるやろがい!!」と無茶言ってくる始末。
キャッシングをしたのはその時が最初で最後。
そのくせ自分の財布が空になると「金貸してくれ」と新卒から金をせびるという清々しいほどのクズっぷり!
金曜日は「商談行ってそのまま直帰します~」といって二人でパチンコに直行、ズタボロにやられてヤケ酒してそのままビジホに泊まり翌朝開店前からまたパチンコ屋に並ぶ…。
誇り高き錬金術師ってやつですね…そんな調子だから貯金なんてなかなかできませんでした。
いつの間にかパチンコにハマってしまう…
最初は嫌で嫌で仕方のなかったパチンコですが、何度か勝利の味を覚えてしまってからというもの、僕は変わってしまいました…。
先輩に「オラッ!早く行くぞ!!」と強制連行されていた僕はどこへやら。
いつの間にか先輩に対して「早く行きましょうよ。先に出てタクシー止めておきます」と社内メールで急かすほどのクズ新卒が出来上がっていました…。
当時は『花の慶次』『牙狼』『北斗の拳』あたりをよく打っていたのですが、確変に入ったときの
キュイン!キュイン!キュイン!キュイン!キュイーーーーーン!
を聞くと脳汁が溢れ出るのを抑えられない身体に調教されてしまったのです…。
何だかんだ言って先輩も私生活はクズでしたが仕事は非常に優秀で、妙なカリスマ性がある人だったので僕もすっかり懐いてしまったんですね。
仕事の面では一切褒めたり認めたりしてくれない先輩でしたが、僕がパチンコで買った時だけは「やるやんけ!!」とめちゃくちゃ褒めてくれたのを覚えています。
二人してボロクソに負けて飲みながら反省会するのも、パチンコ屋の開店前に行きつけのルノアールで作戦会議(作戦もクソもありませんが…)するのもすごく楽しかったんです。
「ギャンブル楽しい」と思える自分がいるのが怖い
僕がパチンコをやっていたのは結局その先輩と一緒に働いていた2年間だけでしたが、今でも確変に入ったときのあの興奮を忘れられない自分がいます。
パチンコ店の前を通りかかって、店内から「キュイン!キュイン!キュイン!キュイン!キュイーーーーーン!」が聞こえてくるとアドレナリンが出てくる気がします。
そんな自分がけっこう怖いです。
今はたまたま自分の周りにパチンコをする人がいないだけで、もしいつかまた誰かに誘われるようなことがあったら、またあの空間に足を踏み入れてしまうのではないかと…。
今は当然新卒時代よりもお金を持っていますから、大当たりの興奮に魅せられてもっとパチンコにお金をつぎ込んでしまうのではないかと…。
ギャンブル志向を抑えた資産運用を心掛ける
僕は現在自分の資産の約65%を運用に回していますが、その大半はインデックス投資です。
妻の資産も含めた世帯全体で見れば、運用に回している資産割合は40%以下といったところ。
今のところリスクを取り過ぎているとは思っていませんが…。
長期運用において日々の値動きを気にしても仕方がないことも重々承知ですが、それでも毎日の資産の上下をみるのが「楽しい」と思えてしまうんですよね。
上がった日は「ヒャッハー!」ですし、下がった日は「くそったれ!捨て犬の気分さ!」となります。
その感情の上下を「楽しい」と思えてしまう。
僕は元来、パチンコの「キュイン!キュイン!キュイン!キュイン!キュイーーーーーン!で脳汁が出てしまう人間」なんです。
今は穏やかな資産運用をしているように見えますが、自分は「ギャンブルで勝ったときの快感を覚えてしまった人間」なんだということをしっかりと自覚しておく必要があると思っています。
でないといつか、投資ではなく投機に走って失敗する日が来るのではないかと、自分の本性に対して警戒心を持って資産運用に取り組んでいく所存です。
「ギャンブルで勝った快感を覚えてしまった」って書くと過去にパチンコでめっちゃ勝ったみたいに聞こえちゃうけど、実際は最初に書いた通り2年で80万以上負けてるんだけどね。
でも、あの2年間が社会人生活で一番楽しい2年間だったな。