2022年2月8日、ついに『Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード』の発行が発表されましたね。
この発表にともない、既存のspgアメックスは自動的にマリオットボンヴォイアメックスに切り替わることになります。
spgアメックスは年会費31,000円(税抜)と高額ながら、マリオットグループのゴールドステータス付与、無料宿泊特典、高還元率でのマイル交換などで人気を博したクレジットカードです。
僕も昨年は旧spgの無料宿泊特典で「ザ・リッツカールトン日光」に宿泊させていただきました。
ゴールドエリートのステータスもあって部屋のアップグレードまでしていただき…大満足の体験でした。
が…!
spgアメックスは解約して、マリオットボンヴォイアメックスへの切り替えはしないことにしました。
この新カードの詳細スペックは公式ページや他のブログを参照いただくことにして、今回は僕が解約を決めた理由をお話ししていこうと思います。
無料宿泊特典の獲得には年間150万円のカード決済が必要
そんなに使いません。
これが一番のデメリットだと感じている人は多いと思います。
年間150万円…本当にすべての決済を集中させることができれば可能性はあるかもしれませんが、実際にはそうもいきません。
アメックスのカードはなかなかメインカードに据えるのが難しいと感じています。
- 公共料金や税金の支払いではポイント還元率が半分になる
- AndroidスマホではQUICPayが使えない
僕の場合、固定資産税の支払いには満額の1.2%還元を受けられるラグジュアリーカードブラックを使いますし、ふるさと納税は楽天お買い物マラソン時に楽天カードを使ってしまうので、アメックスの出る幕がありません。
また、Android使いの僕はQUICPayにアメックスのカードを紐付けられないので、日々のスマホ決済でも出る幕がありません。
「新カードはVISAブランドでも出てくれ…頼む…!」
そう願っていましたが無念です。
無料宿泊特典が受けられないのであれば…この時点で既にマリオットボンヴォイアメックスを保有する理由はほぼなくなりました。
プラチナエリートの獲得には年間400万円の決済が必要
そんなに使わないんですって泣
プラチナエリートの特典は確かに魅力的ですが、150万円すら使えないんだから400万円なんて夢のまた夢です!
この点、一部の高額利用者にとっては新たなメリットとして捉えられているようですが、僕のような少額決済者にとっては正直蚊帳の外の話ですね…。
ちなみに、2021年にspgアメックスで決済した金額を集計したところ、約34万円でした!
全然届かねー!ハハッ!
年会費49,500円(税込)と高額
年会費も約15,000円アップしました。
仮に、仮にですよ、新カードで年間150万円決済して50,000ポイント分の無料宿泊特典をゲットしたとします。
でも年会費が約5万円もかかるのなら…
その5万円で普通に泊まった方がよくね?みたいなとこある。
カテゴリー6クラス以下のホテルなら5万円も出せば、よほどハイシーズンを除けば結構泊まれます。
1泊5万円以上のホテルに泊まって年会費の元を取ろうと思ったら、カテゴリー7以上のホテルを狙っていく必要がありますね。
最上位のカテゴリー8はローシーズンでも70,000ポイント必要なので、『無料宿泊特典の50,000ptに手持ちのポイントを加えて65,000ポイントのホテルまで宿泊可能』という新制度を使っても宿泊不可。
となると狙うべきは『カテゴリー7のローシーズン』ということになるのですが、ローシーズン限定となると日程はかなり制限されてしまうんですよね。
平日とかね、僕のような共働き夫婦がタイミングを合わせて有給を取得していくのはなかなか難しいのです。
※追記
ただし年間150万円決済して無料宿泊特典をゲットしているということは、仮に全額100円=3ptで利用していた場合、その時点で通常ポイントが45,000ptは貯まっているはず。その内15,000ptを無料宿泊特典にプラスすれば65,000ptのホテルまでは宿泊可能ですね。
ただ、そこまでポイントが貯まっているならば、僕の場合マイルへの交換を優先したいのでホテル宿泊にポイントを使うのは抵抗があります。
もう一つ重要な点として、以下の変更が挙げられます。
空室状況や季節性などに応じて必要ポイントが変化する制度のようですね。
柔軟に平日も休める方にとっては低いポイントで泊まれてメリットがありそうですが、カレンダー通りに働くサラリーマン世帯にとってはますます逆風となりそうです…。
100ドル相当のプロパティクレジット?
ホテルのレストランなどで利用できる100ドル相当のクレジットが貰えるということで、一瞬「おっ!?」と思ったのですが…
んな高級ホテルに2連泊もできないんだよなぁ!
悲しくなってきたぜ!ハハッ!
家族カードは不要です
新カードから『家族カード1枚の年会費が無料』となりました。
これは改善点ですしメリットを感じる方も多そうですね。夫婦で利用すれば年額利用料150万円も達成できるかもしれません。
ですが我が家は夫婦で完全に独立採算制を取っていて、お互いが負担すべき生活費さえ支払えば残りのお金の使い方には一切口を出しません。
お互い働いていますし、自分で稼いだお金をどう使おうと自由です。
夫婦とはいえ、クレジットカードの利用履歴はプライベートな情報ですから妻も僕に知られたくないでしょう。
ですから、家族カードを作る予定もありません。
spgアメックスに代わるカードは?
マリオットボンヴォイアメックスの誕生によって、マリオットのヘビーユーザーであればメリットとなる改善もあったろうと思いますが、僕のようなライトユーザーにとっては正直維持する理由がほぼなくなってしまいました。
spgアメックスの代わりとして検討しているのは以下のカードです。
ラグジュアリーカード ブラックを活用
まずは現在保有中の『ラグジュアリーカード ブラック』をますます活用すること。
無料宿泊特典はありませんが、マリオットに限らず多くのホテルブランドで以下のような特典が受けられます。
- 滞在中の朝食無料(2名分)
- ホテルで使える100ドル相当のクレジット付与
- 部屋のアップグレード
- アーリーチェックイン&レイトチェックアウト
また、昨年利用した「通常30万円のスイートルームに10万円で泊まれる」みたいなキャンペーンを定期的に実施しているのも面白い点です。
一番安いチタンカードなら年会費55,000(税込)なので、Twitterを眺めているとspgからの乗り換えを検討している方もいらっしゃるようですね。
アメックスプラチナへ乗り換え
もう一つ案として検討したのが、spgアメックス(年会費3.4万円)とラグジュアリーカードブラック(年会費1.1万円)を解約して、アメックスプラチナ(年会費14.3万円)への乗り換えです。
- 4つのホテルグループの上級会員資格(マリオット・ヒルトン・シャングリラ・クラブカールソン)
- フリーステイギフト(無料宿泊特典)
- ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)による優待
この方法でも現在と合計年会費は今と変わらず、ほぼ同等の特典を得ることが可能です(フリーステイギフトの使い勝手は利用したことがないので分かりませんが…)。
まずはラグジュアリーカードフル活用の方向でいきます
上記2つの方法を検討しましたが、まずはラグジュアリーカードを活用していく所存です。
ホテル優待もさることながら、僕はラグジュアリーカードの映画館優待をフル活用していて年間4万円以上元を取っているため、手放すのは惜しい。
コンシェルジュサービスの使い勝手や対応も素晴らしいので、旅行の際は助かっているんです。
spgアメックスは手放すことになりましたが、なにもマリオット系のホテルにしか泊まらないわけでもなし。他のホテルブランドや旅館も大いに楽しんでいきたい!
今後も色々なクレジットカードを活用しながら、思い出に残る宿泊体験ができればいいなと思っています。
よく言われてたことだけど「spgアメックスを持っているとマリオット系ホテルばかり泊まりがち」みたいなとこあるよね。
これは確かに感じていたので、今後はマリオットブランドに囚われずにいろんなホテルに泊まりたいなぁ